040 備忘録 旋盤の三爪チャックに板を差し込んだ場合の偏芯量 その2

点で支えた場合を途中まで検討したので、備忘録も兼ねてアップしておきます。

最初にお断りしておきますが、旋盤のチャックの正しい使い方は爪の平面でワークを受ける範囲(図の緑の矢印の範囲)で使うこと。
無理やり咥えられても、回転させた時にワークが外れて吹っ飛んで行く可能性があり、絶対にやらないでください。
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私が持っている小型旋盤(KS-200)はチャックも小さく、チャックの平面部は1mm程度しかありませんので、偏芯させて咥えられる範囲は限られています。
今野さんがお使いの旋盤のチャックは多少大きいようで、作例はギリギリ面で受けているようです。


前置きが長くなりましたが、下が点で受けた場合の検討図です。
右側の円がワークを三爪チャックで咥えた場合。左の円が板厚tを挟んで偏芯させた場合です。

偏芯量 S = t - 2/3 f になります。

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上の図の水色の楕円で囲まれた部分の拡大が下の図です。
fは、間隔tの2点を結ぶ線から30°の角度の線と、30°の角度の線に接する半径dの円の交点を求めれば算出できます。
ちょっと考えただけでは解けなかったので、どなたか数学の得意な人にお任せします。
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大学の入試問題みたいですね・・・