039 備忘録 旋盤の三爪チャックに板を差し込んだ場合の偏芯量

今野さんのブログに、旋盤の三爪チャックに板を差し込んで偏芯させて加工する技法がアップされていましたので、板厚と偏心量の関係を計算しました。備忘録も兼ねてアップしておきます。
合っていると思いますが、イマイチ自信が無いので、間違いがありましたら、ご指摘頂けると助かります。

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丸棒の半径がd、板の厚さがt、三爪チャックの面から回転中心までの寸法がb、Sが偏心量です。
寸法の矢印の、上が三爪チャックの中心の寸法、下が丸棒と厚板の寸法、

 b/sin30°+b = d/sin30°+d+t  sin30°=0.5なので
 2b+b=2d+d+t
 3b=3d+t
∴ b=d+t/3

一方、
 S=d+tーb
  =d+tー(d+t/3) 
  =tーt/3 ← 丸棒の径dは偏芯量に影響しなくなります。
  =2/3 t

偏芯量は挟んだ板厚の2/3ということになります。
但し、三爪チャックが材料に全て直角に当たることが前提になります。


追記:図面を入れ替えました。上の図面はワークが爪に架かっている場合。下は爪からワークが外れた場合。どちらも極端に書いてあります。下の場合は、偏心量は2/3tには成りません。

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